ブライドルレザーのメリット・デメリット
メリット
ブライドルレザーのメリットは
- 美しい光沢感
- 経年変化を味わえる
- 耐久性が高い
の3つです。
ブライドルレザーはオイルをたっぷり含んでいます。
最初はブルームという白い粉が浮き出ていたりしますが、使っていくとしっとりして美しい光沢感が出てきます。
また、使えば使うほど自分の手に馴染んできて、表情も新品のパリッとした感じから、時間が経ってクタッとしてきて経年変化を楽しむことができます。
最後のメリットとしては耐久性が高いことです。
元々馬具用として作られたレザーなので耐久性はかなり高いです。
革自体が裂けたりすることはないので、堅牢性が高い財布をお探しの方にはぴったりのレザーです。
デメリット
ブライドルレザーのデメリットは
- 傷が目立ちやすい
- 価格が高い
- カラーはダーク系が多い
はこの3つです。
まずブライドルレザーは使っていくと表面が美しい光沢感が増します。
この光沢感はすごくいいのですが、傷が目立ちやすいです。
特にポケットに入れて鍵と接触して深めの傷が付くとかなり目立ち、人によってはかなり気になると思います。
あとは、ブライドルレザーは価格がやや高めです。
コードバンほどではないですが、良質なブライドルレザーは英国製なので、輸送コストも含めるとそこそこの値段がします。
レザー自体が高価なので、財布も高価になりがちです。
最後のデメリットとしてはカラーがダーク系が多いということです。
ブライドルレザーのカラーはブラック、ブラウン、ネイビー、グリーンが一般的です。
他の牛革と違い、オレンジやスカイブルーなど鮮やかなカラーはないので、明るい色が好きな方にとっては選択肢があまりないかもしれません。
ブライドルレザーが有名なタンナー
ブライドルレザーといえば英セジュウィック社とトーマスウェア社が有名です。
どちらもブライドルレザーの最高峰なので、これらのタンナーのレザーを使用している財布を買えば、レザーの質自体は間違いないです!
セジュウィック社(イギリス)
セジュウィック社は1900年創業のイギリスの老舗タンナー
ブライドルレザーが有名で、日本の有名ブランドのブライドルレザーの財布でよく使用されています。
ブライドルレザーの品質はトーマスウェア社と並び最高峰。
ブライドルレザーの財布を買うならセジュウィック社のレザーが使われたものを買えば革の質自体はまず間違いないです。
セジュウィック社秘伝のグリース(油脂やロウをブレンドしたもの)をたっぷり含めることで出てくるブライドルレザー特有の美しいツヤが特徴です。
タンナー名 | セジュウィック社 |
公式HP | https://www.sedgwickandcoleather.com/ |
創業 | 1900年 |
特徴 | イギリスの老舗タンナー
ブライドルレザーが有名 |
トーマスウェア社(イギリス)
1860年に創業したイギリスの老舗タンナー
セジュウィック社と同じく、ブライドルレザーが有名。
過去には英国女王賞も受賞している。
タンナー名 | トーマスウェア社 |
公式HP | https://thomasware.co.uk/ |
創業 | 1840年 |
特徴 | イギリスの老舗タンナー
ブライドルレザーが有名 |
英国御三家ブランドの財布はおすすめしない!?
ブライドルレザーの財布といえば、ホワイトハウスコックス、エッティンガー、グレンロイヤルの御三家が有名です。
しかし、個人的には日本製のブライドルレザー財布をおすすめしたいと思います。
理由としては2つ
- 英国ブランドは作りがやや雑
- 1万円が入れづらい可能性がある
英国ブランドは作りがやや雑です。(日本製が丁寧すぎるという側面もあります)
特に角部分の処理やレザーのカッティングが日本製に比べて雑で、値段もそこそこ高いことを考えるとちょっとイマイチかなと思います。
英国ブランドの財布を購入する場合、もう一つ気をつけたいのが1万円札が入れづらいものもあるということです。
英国ブランドは当たり前ですが、イギリスの通貨であるポンド紙幣をベースに作られています。
ちなみに1万円札と20ポンドは11mm横幅が違います。
英国製の財布によっては横幅が狭く、1万円が入れづらい場合があるので注意しましょう。
1万円札の横幅 | 160mm |
20ポンドの横幅 | 149mm |
日本製の財布は縫製の技術も高く、1万円が入れづらいこともないので、個人的には英国ブランドより日本製のブライドルレザー財布をおすすめします!
ブライドルレザー日本製財布ブランド9選
コルボ
コルボは1998年にデザイナー古瀬聡さんが創業したブランドです。
バッグや財布などをレザー製品を数々製作し、特に財布ではブライドルレザーを使用したものが高い評価を得ています。
僕自身も過去にコルボのブライドルレザーを使ったラウンドファスナーやコインケースを使用し、現在でもペンケースはコルボのものを使っていいるくらい大好きなブランドの一つです。
こちらの財布は英セジュウィック社の最高峰のブライドルレザーを使用した財布で内側はイタリア製ベジタブルタンニンレザーを使用しており、どちらもオイルをたっぷり含んでいて経年変化を楽しめる財布になっています。
また、機能性も重視して作られており、特にボックス型の小銭入れは視認性がよく、小銭をスムーズに出すことができます。
素材 | 英セジュウィック製ブライドルレザー |
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カラー | ブラウン、ヘーゼル、ダークグリーン、ワイン、ダークブラウン、ネイビー、ブラック |
土屋鞄
1965年にランドセル作りから始まった土屋鞄
シンプルで飽きのこない製品作りが得意で、上質でレザーで作られた財布は長く愛用することができます。
こちらの財布は外側は英セジュウィック社のオイルたっぷりブライドルレザーを使用し、内側はソフトヌメ革を使用しています。
使い続けると外側はよりブライドルレザー特有のツヤが増し、内側は綺麗な飴色になっていきます。
作りも流行り廃りがないザ王道なので、長く使用できます。
素材 | 英セジュウィック製ブライドルレザー |
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カラー | こげ茶、ダークグリーン、ネイビー、ブラック |
GANZO
数々の雑誌でも取り上げられ、その品質、知名度ともに日本トップクラスのブランド。
GANZOは特にコードバンやブライドルレザーの財布を得意としています。
こちらの財布は外側はセジュウィック製のブライドルレザーを使用し、内側はミネルバボックスというヌメ革を使用しています。
ミネルバボックスは最初は肌色っぽい薄い色ですが、使うごとに徐々に飴色に変化し、1つ1つ個性が現れて愛着が湧くレザーになっています。
GANZOの小銭入れ付き二つ折り財布は特に人気なので欲しい人は迷わず購入しましょう。
ネット販売で在庫がなくても、銀座店に行けばあったりするので絶対手に入れたい方は直接購入することをおすすめします。
素材 | 英セジュウィック製ブライドルレザー |
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カラー | ブラウン、ヘーゼル、ネイビー、ブラック |
ココマイスター
ココマイスターは2009年に創業した比較的新しいブランドです。
世界中の良質なレザーを使用し、日本の職人達が素材の良さを生かしつつ、シンプルながらも使いやすい財布を数多く製作しています。
ココマイスターの最大の特徴はなんと言っても豊富な種類!
レザーも様々なものを使用し、カラーリングも豊富なので自分好みを財布を探しやすいブランドです。
現在は日本製の財布ブランドの中でもトップクラスの知名度を誇り、確固たる地位を築いています。
こちらの財布は外側・内側ともにブライドルレザーを使用した贅沢な一品です。
カラーバリエーションも豊富で人とは被らないカラーを選ぶことができます。
財布の作りはぱっと見オーソドックスなデザインですが、札入れがにしきりがあり2つに分かれていたり、札入れの中にカード入れが2箇所あったりと使う人のことを考えれられた設計になっています。
両面ブライドルレザーなので、最初は硬いですが、使っていくと徐々に柔らかくなり、財布全体でブライドルレザーの美しい光沢感と経年変化を楽しむことができます。
グレンフィールド
1989年創業のJALUX STYLEが2019年にリリースしたのがグレンフィールドです。
手頃な値段ながらコスパのいい財布を作っています。
こちらの財布はキャッシュレス時代に使いやすい三つ折りタイプのミニ財布です。
外側は英トーマスウェア社のブライドルレザーを使用し、内側はヌメ革を使用しています。
カードは縦収納で取り出しやすく、小銭入れもマチありなので視認性がいいのもGoodポイント!
日本製でコスパのいいブライドルレザーの財布をお探しの方におすすめです!
素材 | 英トーマスウェア社製ブライドルレザー |
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カラー | ブラック、ブラウン、ネイビー、グリーン |
FIVE WOODS
FIVE WOODSは明治23年創業の林五のプライベートブランドです。
FIVE WOODSは120年以上の歴史を持つ林五の代表ブランドであり、Japan Madeにこだわった製品づくりを今なお続けています。
こちらの財布はUKブライドルレザーを使用した財布で縫製、コバも丁寧に処理されており、それでいて価格が2万円以下とかなり手頃になっています。
小銭入れはないので、お札、カードのみを持つ方におすすめです。
※小銭入れ付き二つ折り財布はこちら
素材 | UKブライドルレザー |
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カラー | ブラック、ダークブラウン、ネイビー、レッド |
キプリス
キプリスは百貨店バイヤーズ賞を17年連続受賞したブランドです。
各百貨店のバイヤーも認める質の高さが特徴です!
僕も過去にキプリスの財布を使っていますが、縫製やコバ処理はかなり丁寧で日本トップクラスです。
こちらの財布はブライドルレザーとルーガショルダーレザーが使用されています。
ルーガショルダーはベルギーのタンナーで鞣されたレザーで、独特のトラ模様が特徴。
外側のブライドルレザーと内側のルーガショルダーレザーの色が異なり、外側と内側で2つの表情が楽しめるのもGood!
素材 | UKブライドルレザー×ルーガショルダーレザー |
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カラー | ブラック×レッド、ブラック×ネイビー、チョコ×オレンジ、ネイビー×ワイン |
SLOW&CO
SLOWは「自分たちが持ちたくなるモノを作る」をコンセプトにトラディショナルな製品を再解釈しカジュアルでありながらも、品があるレザー製品を作っているブランドです。
こちらの財布はキャッシュレス時代に使いやすいコンパクトはL字ファスナー財布です。
外側は英トーマスウェア社のブライドルレザーを使用しています。
この財布の一番いいところはマチがあることです。
コンパクトなL字ファスナー財布はマチがないものも多く、開きづらく、小銭の視認性も悪い財布もあります。
一方SLOWの財布はマチがあるのでしっかり開き、お札やカード、小銭の出し入れがしやすくなっており、使いやすさも考えられた設計になっています。
素材 | 英トーマスウェア社ブライドルレザー |
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カラー | ブラック、キャメル、レッドブラウン、グリーン |
FUJITAKA
FUJITAKAは1941年創業の株式会社イケテイのプライベートブランドです。
もともとは鞄をメインに製造していましたが、現在は財布などの小物も製造しています。
FUJITAKAの製品は全て自社の工場で一貫して製造しており、「made in japann」に拘った製品作りを今なお続けている数少ないブランドの1つです。
こちらの財布は外側はブライドルレザーを使用し、内側はちりめんをイメージした細かいシボがある日本製レザーが使われています。
イギリス×日本のレザーが融合されたおもしろい財布に仕上がっています。
カード入れが11枚と非常に多く、カードをたくさん持ち運ぶ方に特におすすめです!
素材 | UKブライドルレザー |
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カラー | クロ、コン、キャメル |