藍染レザーとは
藍染とはタデアイというタデ科の植物から藍色の色素を抽出し、その色素を使って染め上げることです。
レザーを染める時はレザーを完全に脱色し、真っ白状態にしてから藍染を行います。
藍染は職人の手作業で1枚1枚丁寧に染め上げます。
もともとレザーを藍色にすることは難しく、うまく染まらないレザーも出てきます。
綺麗に染まる確率は80%ほどと言われており、いかに藍染レザーを作るのが大変かがよく分かります。
こうしてできた藍染レザーは「JAPAN BLUE」と評され、世界中でも高い評価を受けています。
藍染レザーのメリット・デメリット
メリット
まずメリットは
- 青でもない紺でもない独特の美しい色
- 深みが増す経年変化
です。
藍色の青でもない紺でもない独特な美しい色は日本の藍染でしか出せない色です。
この美しい色を目当てに最近では海外からも注目されています。
藍染レザーは経年変化もしっかり楽しめます。
使っていくと藍染レザーに深みが増し、より奥行き感があるレザーへと仕上がります。
デメリット
次にデメリットは
- 価格が高い
- 藍染レザーを扱ったブランドが少ない
です。
藍染は職人さんの手染めかつ、藍染ができるタンナーが少ないため大量生産できません。
そのためどうしても価格は高くなる傾向にあります。
また、藍染レザーを使った財布を作っているブランドは少ないので、選択肢が少ないのもデメリットになります。
仮にみなさんの中で好きなブランドがあってもそこでは藍染レザーを取り扱っていない可能性があります。
藍染めレザーを使用したメンズ財布おすすめ
バギーポート
楽天ランキングで1位を獲得したこともある藍染レザーの財布です。
バギーポートの財布はコンパクトで今の時代に使いやすい設計がされています。
小銭入れ部分はマチが広く取られているので、小銭が見やすく使いやすいです。
カード入れも縦収納で取りやすいのもGoodポイント!
レザーは3種類の藍染レザーを使用。
水色に近い藍色からネイビーに近い暗めな藍色まであり、自分の好きな藍色を選ぶことが可能です。
CRAMP
CRAMPの藍染レザーの財布には「スクモレザー」が使われています。
「スクモレザー」とは徳島県産阿波藍を使用し、天然灰汁建本藍染という日本の伝統手法を用いて作られた希少なレザーです。
こちらの財布はカラーが4つあり、通常の単色の藍染だけでなく、籠絞り(かごしぼり)、花浅葱(はなあさぎ)といった濃淡のある藍色を組み合わせた独特な美しい模様の財布もあります。
作りはシンプルなコンパクト財布で、キャッシュレス決済をベースに最低限のお札やカード類を持ち運ぶ方におすすめです。
コトカル
コトカルは2015年に創業した京都の小さな工房で日本に伝わる伝統的な素材や技法を用いた財布作りを得意としています。
特にミニウォレットではお札を折らずに収納できる今までになかった構造をしており、特許も取得しています。
こちらの財布はキャッシュレス時代に適したコンパクトでコロンとしたサイズ感と日本の伝統革である黒桟革(くろざんかわ)が融合した他にはない財布になっています。
黒桟革(くろざんかわ)の財布というだけでも珍しいのに、カラーに本藍もあります。
日本の伝統レザーと伝統染色が組み合わされており、日本の熟練した職人さんの技を感じたい方にはすごくおすすめです!
黒桟革(くろざんがわ)は古来より大将クラスの甲冑に使われていたレザーで、現在は剣道の防具などに使われています。
レザーの質感としては大きなシボと漆による独特な光沢感があります。
現在では姫路にある坂本商店のみで作られており、1ヶ月に20枚程度しか作られないことから希少なレザーになっています。
タンナーの多いヨーロッパでは作れず、日本にしかないこのレザーは世界中のハイブランドが注目しています。